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45年に渡るTさんと私の物語そして再び

またまた喉が腫れ、昨日1日寝込んでました。
うつらうつらと寝ている間、Tさんのことを考えてました。
出会ってから45年に渡る物語を、とにかく書いて整理してみようと思います。

【Tさんの場合】

結婚して25年くらい。
お子さんは社会人になり、二人とも県外に住んでました。
なので、夫婦二人暮らし。

ご主人は事業をしておられましたが、だんだん傾き始めてました。
Tさんは手に職を持っていたので、働きながら、ご主人の仕事関係の方を接待したりと、協力されてました。

休日の朝、目が覚めると、ご主人はすでに起きていて、何かごそごそされていたようです。
Tさんも起きようとしましたが、
「ゆっくり寝てていいよ」
と言われ、もう1度つるっと寝てしまったそうです。

2度目に起きた時、ご主人の姿が見えませんでした。
玄関を見ると靴があります。
洗面所もお風呂も見ましたが、どこにもいません。
急な不安が襲ってきて、ベランダに出てみました。

マンションの7階から下をのぞくと、そこには、不自然な形で横たわるご主人の姿があったそうです。

そういえば、ここ1か月くらい、今までになく優しかった・・・
これだったのか・・・

ご主人は、Tさんに内緒で生命保険に入っていたそうです。
それは、仕事関係の借金返済とTさんの当分の暮らしを賄うには充分な額でした。
携帯のメールも全て消してありました。
用意周到の自死です。

1番身近な人が、そんな素振りも見せず自死を選んだら、永遠の『何故』を繰り返すと思います。

でも、そんな思いに浸れないほど、ご主人にまつわる人間関係や事業関連や、自分の知らなかったことが次から次へと出てきて、それから何年も振り回されたそうです。

こうやって、涙を見せずに語れるようになるまで、どんなに辛い思いをしてきたのかと思うと、切なさで胸がいっぱいになりました。
そして、彼女が大変な時、私はそばにいませんでした。

それは、今から40年前、私が話にならないほど子ども過ぎたために、私から離れていったのです。

Tさんと私は中高が一緒でした。
中2の時同じクラスになり、なんとなく親しくなって、やがて以心伝心の仲になりました。

クラスでもめ事が生じた時、いつもは人前に出ないTさんが、情熱的な語り口で、みんなを説得しました。
賢くて、正義感が強くて、優しくて。
こんな素敵な人と私は仲がいいのよ!と大声で自慢したいくらい、私はTさんが大好きだったのです。

高校3年の時、のちのご主人であるNくんから告られたTさん。
その時は、まだ本格的に付き合ってはなかったのですが、私は面白くありませんでした。
(私の)Tさんが盗られるんじゃないかと思ったからです。
それに、TさんとNくんは似合わないとも思いました(例え誰であろうとそう思ったでしょう)。

卒業後、別々の学校に進学し、Tさんとは、あまり会えなくなりました。

たまに会うと、Tさんは、新しい学校の友達や、時折Nくんの話をしました。
新しい環境になったのだから、共通の話題が減り、お互い知らない話が出るのは当たり前です。
なのに、Tさんの中で、私以外の人の存在が大きくなっていくことが寂しくて、N君を含め、彼女の周りの人に嫉妬しました。

Nくんの話が出ると、私が不快な顔をするもんだから、Tさんは、私の前でNくんの話をしなくなりました。
それがまた、私に内緒でこそこそしてると腹立たしかったのです。
高校までは、二人に秘密はなかったのに・・・

私はTさんに手紙を書きました。

『あなたからもらったリンゴを大切にしすぎて腐らせてしまった。私たちもそうだね』と。

文面は、この通りではありませんが、こういう内容だったことは、今でもはっきり覚えています。
それっきり、Tさんから連絡が来ることはありませんでした。

私は、自分の子供じみたわがままから、大好きなTさんを失ってしまったんです。

それから数年たって、TさんとNくんが結婚したと風の噂に聞きました。
そして、8年位前、Nくんが亡くなったと、誰かが教えてくれました。

Tさんと35年ぶりに出会ったのは5年前の同窓会でした。
その時、連絡先を交換し、今回、Tさんの口からNくんの自死を聞かされたのです。

40年前、私が(勝手に)嫉妬した相手が・・・まさか、こんなことになるなんて・・・

Tさんとお茶した後、私は、後味の悪い、もやもや感を抱きました。
初めは、その正体が解らなかったのですが、埃だらけのピースを集め、並べなおしてみたら、そこには私の未熟さがくっきりと映し出されてました。

嫌なことから目を背けても、人生は、きっちり帳尻を合わせてきます。
あの頃、私が年相応の精神年齢だったら、この40年のブランクはなかったでしょう。

なぜ、大好きな人のしあわせを喜んであげなかったのか。
幼児のような独占欲を抑えられなかったのか。
今、悔やんでも仕方ないけど、私って、ほんとに昔から大バカです。


line04.gif


奇しくも、同じ頃、お互い大変な思いをしてました。
また、元夫たちに似ているところもあり(笑)

40年ぶりに話して、お互いあの頃と少しも変わってないことを確認しあいました。
それどころか、痛い思いをした者同士が傷を見せ合って、ありのままをさらしたことで、再び、何かが始まった気がします。

これから、40年の空白を埋めていこうと言って、その日は別れました。

都合がいいかもしれないけど、きっと、私たちには、このブランクが必要だったんじゃないかなと思うのです。
(というか、私が大人になるのに40年かかったんだね!)






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【 2016/09/04 (Sun) 】 出逢い | TB(-) | CM(10)
No title
凄い話ですね・・言葉が出ない・・

Tさんの気持ちを想像すると泣きそうになります・・
色んな準備して先立たれたら、リン子なら狂ってしまいそぉ
でも、ご主人の優しさは世界一ですよね・・
最期まで家族の事を思って選んだ死・・・

辛すぎます・・
【 2016/09/04 】 編集
No title
りりたさん、とても辛くて、重い話ですね。
それなのに、どこかしみじみとして胸に迫ってきたような気がします。

りりたさんは、心の奥深くに誰もが持ち合わせていない
豊かな感性が埋め込まれているような気がしました。

りりたさん、お身体を大切になさって下さいね(*^_^*)
【 2016/09/04 】 編集
No title
お子さんが自立されているのなら、「破産」でもよかったような気がします。やっぱり「自死」はよくないです。こればっかりは、お金があればいいとは思えないです。計画「破産」できなかったんでしょうかね?と思ってしまいます。破産整理して、幸せに暮らしている人も、たくさんいます。何か病気でもあったというなら、難しいところですが。(しかし、そんな事は言ってはいけない事ですね)

私は、こういう話を聞いたり読んだりすると、「自分の子供だったら・・」って考えるんです。どんなときにも、最良のアドバイザーになりたいとか思うんですよね。(私の勉強しなくちゃの、動力源)

Tさんは、メンタルを壊さないで良かったですね。(これだけのことがあれば、再起不能でもおかしくない)ずっと仲良くしてくださいね。
【 2016/09/05 】 編集
Re: No title
リン子さん

想像の何百倍何千倍も大変だったと思います。
そして、よくここまで立ち直ったな~きっと周りの人に助けられたんだろうなと思いました。

あれからも連絡を取り合い、今度は、狭い我が家に泊まってもらう予定です。
まるで、ブランクを取り戻そうと必死になってるみたいですよね。

神さまは、ほんとにいらっしゃるんだな。
もうそろそろお前もTさんに会っていいよということで、再会をプレゼントしてくださったような気がします。
【 2016/09/05 】 編集
Re: No title
ゆいさん

Tさんとゆいさんは似てるかもしれません。

なぜなら、彼女からのメールに、
「りりたの感性豊かなところが大好きだった、今も変わってなくて嬉しかった」とあったからです。

自分では自分のことがよくわかりませんが、お二人に同じところを褒めてもらって、私こそ嬉しいです!
これからもよろしくお願いします。
【 2016/09/05 】 編集
Re: No title
ぱあるさん

私は、破産なんて全然浮かびませんでした。
ここが私の単純なところで、聞いたらストレートに受け止めてしまい、いろんな角度から検証するということが出来ないのです。
遠まわしとか皮肉も、何日か経たないと気づきません(-_-;)
ぱあるさんは、さすがですね。

何かあったら、ぱあるさんに相談したいです。

Tさんは、昔から芯が強かったし、きっといい友人にも恵まれ、いっぱい助けてもらえたのではないでしょうか。
私なら、ぶっ倒れてます。
【 2016/09/05 】 編集
No title
Tさんがどんなにご主人と心を通わせていても
自殺は止められなかったのではないかなぁと感じました。
先立たれた者の悲しみや苦しさは、お金さえあれば
埋められるものではないのに。辛い経験でしたね。

Tさんが連絡をとらなかったのは、
りりたさんとの仲に溝を感じ取ったのではなく、
お互い新しい学校生活がはじまり、たまたまそちらを優先した
だけではないかな?と思いました。
古い友人との再会、きっと失われた時間はすぐに埋められますね。

体調、早く戻りますように!
暑いけど、温かいもの食べて飲んで元気になってくださいね!!
【 2016/09/06 】 編集
No title
りりたさん、お身体の具合は如何でしょうか?
私は心配しています。

どうか、無理をしないで下さいね。
【 2016/09/07 】 編集
Re: No title
ちち子さん

どんなに自分を責めたことか。
同時に、自分の今までを全否定されたような気持ちになったでしょうね。

今度、狭い我が家にTさんが泊まりに来ます。
夜通し話そうって言ってます!
Tさんの傷は一生消えることはないだろうけど、その痛みを少しでも分かち合えたらと思います。

Tさんのことは心のどこかでくすぶってました。
ラインがきっかけですが、縁があるからこそ、こうやって復活したのかな。
今度会ったら、始まりはあの変な手紙よね?と、確認してみようと思ってます。
そして、ちゃんと謝らなくては!
【 2016/09/08 】 編集
Re: No title
ゆいさん

いつも心配してくださり、ありがとうございます。
前は3日も4日も高熱を出していましたが、最近、治りが早くなっってきました。

今夜のお月さまは白からオレンジに衣替えされました。
ゆいさんも見上げておられるかな~
【 2016/09/08 】 編集
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